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[医療保険]特定健診・特定保健指導の実施基準等の見直し(平成30年度から)

【省令】特定健康診査及び特定保健指導の実施に関する基準の一部を改正する省令(平成29年8月1日厚生労働省令第88号)

【告示】特定健康診査及び特定保健指導の適切かつ有効な実施を図るための基本的な指針の一部を改正する告示(平成29年8月1日厚生労働省告示第271号)など

厚生労働省は、平成30年度からの特定健診・特定保健指導の実施に関する基準等の一部改正について、関係省令・告示・通知を厚生労働省ホームページ「特定健診・特定保健指導について」に、8月4日・9日・14日に掲載した(改正省令・告示の公布日は8月1日)。

保険者が共通に取り組む法定義務の保健事業である特定健康診査・特定保健指導制度を、着実に実施し、保険者全体で更なる実施率の向上を達成する観点から、第3期特定健康診査等実施計画期間(平成30年度~平成35年度)における制度の運用の見直しを行うための改正である。

「特定健康診査及び特定保健指導の実施に関する基準等の一部改正について(平成29年8月1日健発0801第3号・保発0801第2号)」及び改正省令・改正告示の新旧対照条文による、平成30年4月からの改正内容は次のとおりである。

一 特定健康診査及び特定保健指導の実施に関する基準(平成19年厚生労働省令第157号)の一部改正について(平成29年厚生労働省令第88号関係)

1 血中脂質検査の見直し

保険者は、中性脂肪が400mg/dl以上である場合又は食後に採血する場合には、LDLコレステロールの量の検査に代えて、Non-HDLコレステロールの量の検査を行うことができることとする。この場合において、当該保険者は、血中脂質検査におけるLDLコレステロールの量の検査を行ったものとみなすこととする。

2 他の法令に基づく健康診断との関係の見直し

血清クレアチニン検査を詳細な健診項目に追加する(第二の二の3関係)ことに伴い、労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)その他の法令に基づき特定健康診査を実施した年度と同年度において、加入者が血清クレアチニン検査を受けた場合であって、当該事実を保険者が確認した場合には、当該保険者は当該加入者に対し特定健康診査において血清クレアチニン検査を行ったものとみなすこととする。

3 特定保健指導の実施方法の見直し

(1)行動計画の実績評価の時期の見直し
行動計画の実績評価の時期について、行動計画の策定の日から「6月以上経過した日」とされているものを「3月以上経過した日」に見直す。

(2)同一機関要件の廃止
保険者が特定保健指導の総括及び情報の管理を行う場合は、行動計画の進捗状況の評価及び実績評価を行う者について、初回面接を行う者が面接の際に勤務していた機関と同一機関に勤務していることを要しないこととする。

(3)特定保健指導の実施方法の弾力化
医師、保健師、管理栄養士又は食生活の改善指導若しくは運動指導に関する専門的知識及び技術を有すると認められる者として厚生労働大臣が定めるものが、積極的支援対象者に対し、生活習慣の改善のための取組に資する働きかけに関する支援を相当な期間継続して行うこととしているが、積極的支援対象者であって、厚生労働大臣が定める要件に該当する者に係る当該支援については、厚生労働大臣が定めるところ(内容については第二の四の3参照)により行うこととする。

4 看護師が保健指導を行える経過措置の期間の延長

平成20年4月現在において1年以上(必ずしも継続した1年間である必要はない。)、保険者が保健事業として実施する生活習慣病予防に関する相談及び教育の業務又は事業主が労働者に対して実施する生活習慣病予防に関する相談及び教育の業務に従事した経験を有する看護師(以下「一定の要件を満たして特定保健指導を実施している看護師」という。)については、特定保健指導の業務に従事できるよう、経過措置の期間を「平成29年度末まで」とされているものを「平成35年度末まで」に延長する。

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