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九大の二宮教授が「生活習慣病と認知症」で講演(2月7日)

九州大学大学院の二宮利治教授は2月7日の認知症国会勉強会で、「生活習慣病と認知症」と題して講演した。認知症の発症リスクとの関係から生活習慣の改善や糖尿病の治療の重要性などを説明した。

二宮教授は、福岡県久山町における疫学調査の「久山町研究」に取り組んでいる。久山町の住民は人口・職業構成、栄養取得状況が日本の平均にある日本人の代表的なサンプル集団。同研究では1961年から同町の40歳以上の全住民の健診を実施しており受診率は80%。また追跡率は99%になっている。

同町では1985年から6~7年に一度、認知症の調査も行っており、1985年の有病率は6.7%で2012年の有病率は17.9%と増加。久山町の研究を踏まえ、二宮教授等が日本の認知症患者数の将来推計を行い、新オレンジプランの策定にも活用された。

二宮教授は血圧や喫煙習慣、糖尿病、運動習慣などと認知症の発症リスクの関係を紹介。たとえば相対的に喫煙習慣がある方がリスクが高いことや、糖尿病罹患期間が長いと海馬の容積が小さいこと、運動習慣がある方がリスクが低いことなどを提示。

生活習慣の改善や糖尿病の治療、サルコペニアの予防などの重要性を強調した。海外の知見も踏まえ、難聴や社会的孤独感による発症リスクが高いことも示した。

 

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