年金時代

年金時代編集部

第1回 老後資金は早めに不足額を把握し、無理のない準備を

平成29年1月からiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入範囲が拡大して、公的年金に加入していればだれでもDCに加入できるようになりました。この連載では、知っておくとちょっとお得なDCの基本的事項をコラム的にご紹介していきます。

「老後に必要なお金」と「老後に用意できるお金」を見積もってみよう

より正確に見積もりたい場合は、現在および将来の収支や貯蓄残高を予測して細かく検証するキャッシュフロー表を作成する方法があります。キャッシュフロー表は、何歳の時にどれくらい収支や貯蓄が変動するのか把握しやすいため、お金の対策を立てるのにたいへん役立ちます。

しかし、じっくり取り組む時間がとれない場合は、下記のように、現在の出費との比較や各種統計データから、大ざっぱな額を見積もってみましょう。不足額の目安がわかるだけでも、ライフプランに役立てることができます。

老後に必要なお金 大ざっぱな見積もりのヒント
①生活費
  • 現在の生活費の何割くらいで老後の生活が送れそうか
  • 夫婦2人暮らしの場合:約27万円/月(平成28年度 総務省家計調査)
②万が一のときのお金
  • 介護にかかる費用と時間:約95万円/年、平均5年間(平成27年度 生命保険文化センター調査)
  • 入院日数別の入院時自己負担額:平均入院日数19.7日、平均自己負担額22.7万円(平成25年度 生命保険文化センター調査)
③ 旅行などのイベントにかかる一時的なお金
  • 何年に何回、いくら使うかを自分で予測

 

老後に用意できるお金 大ざっぱな見積もりのヒント
①公的年金
  • 老齢基礎年金:月額64,941 円(平成29年度)
  • 老齢厚生年金:月額約10.1万円(昭和32年5月生まれ男性、厚生年金に40年加入、加入中の平均月給36万円、ボーナス3ヵ月分の場合、平成29年度)
②企業年金(確定給付企業年金)
  • 勤務先の確定給付企業年金窓口に尋ねる
  • 平均年金月額:約7万1,000円(平成27年度 企業年金連合会調査資料)
③企業年金(確定拠出年金)
  • 掛金5,000円/月、年利1%で20年運用した場合の資産残高の目安:133万4,000円
④そのほかの収入
  • 退職一時金:勤続年数30年~34年 2,180万円(平成25年 厚生労働省調査)
  • 一般財形:一件当たりの貯蓄残高 約194万円(平成28年 厚生労働省調査)
  • 契約している個人年金保険の基本年金額の平均:夫婦101.0万円/年(平成27年度 生命保険文化センター調査)
  • 60歳代の貯蓄平均:預貯金1,236万円(平成28年 金融広報中央委員調査)

この記事の詳細は次の冊子でご覧いただけます。

DCガイドブックシリーズ① DC加入者のためのライフプラン

老後の収支の見積方法や各種統計データを掲載し、自分で書き込みながらその場で大ざっぱな「老後の資金」の試算ができます。詳細に分析したい方には、キャッシュフロー表の作成方法や自分で書き込めるキャッシュフロー表の書き込みシートがついています。

 


 

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年金時代編集部は、将来にわたって、年金制度が経済的なリスクに直面した人たちの生活を支えていくことができるよう、年金の正確な情報提供を通じて、その持続可能性の向上に貢献していきます。  
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