2018/01/19掲載
第3回 相続税はどのように計算するの?
「相続」はライフステージラストのライフプラン。このシリーズでは相続について、これだけは知っておきたい基本事項をお伝えしていきます。
相続財産にかかる「相続税」はどのように計算するのでしょうか。
相続税の実際の計算方法について例をあげて説明しましょう。
相続税は5つのステップで計算
相続税は、次の5つのステップを経て計算します。
ステップ1・課税価額の計算
課税価額(相続税の対象となる財産の額)を計算します。この事例(上表)では、課税価額は1億3,800万円となります。
※「みなし相続財産」「非課税財産」については、「第2回・相続税がかかるのはどんなとき?」をご参照ください。
ステップ2・課税遺産総額の計算
課税価額(相続税がかかる財産の額)から基礎控除額を控除し、課税遺産総額(相続税が課税される財産の額)を計算します。この事例では、課税遺産総額は9,000万円となります。
ステップ3・相続税総額の計算
課税遺産総額を法定相続人の法定相続割合で按分し、各人の取得金額に応じて算定した相続税額を合計し、相続税の総額を計算します。この事例では、相続税の総額は1,275万円となります。
ステップ4・各相続人の負担する税額の計算
相続税の総額を各相続人の取得財産に応じて案分し各相続人の負担する税額を計算します。この事例では、各相続人の相続税額は次のようになります。
ステップ5・各相続人の納付税額の計算
各相続人の相続税額から各種控除額を控除して納付税額を計算します。配偶者、未成年者、障害者には税額控除があります。この事例では、配偶者である妻が税額控除を受けられます。
以上により、この事例では、各相続人の相続財産課税額と納付相続税額は次のようになります。
次回のテーマは「どうすれば遺産分割をスムーズに進められるの?」です。
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