年金時代

年金部会が公的年金の課題を議論・後編【2014年12月号「特集」掲載】

年金額の改定

デフレ下での給付水準調整は名目下限措置撤廃が効果的

年金額の改定の論点がマクロ経済スライドの名目下限措置だ。

マクロ経済スライドとは被保険者数の減少分と平均余命の伸び率を、毎年度の年金額の改定率から差し引いて給付水準を調整するしくみだ。ただ、賃金や物価の伸びが小さく、調整すると前年度の年金額(名目年金額)よりも下がり、マイナス改定となる場合は名目年金額が維持される。賃金や物価の伸びがマイナスの場合は、その下落分は反映されるものの、調整率は反映されない。

財政検証では物価や賃金の伸びが低い場合でも、調整率をフルに反映したオプション試算が行われた。経済が低成長で労働参加も進まないケースほど調整期間が短くなり、所得代替率も大きく回復する姿が示された。

年金時代