年金時代

香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使

第11回 どっちが先進国? アゼルバイジャンのIT事情【中編】「電子政府」

みなさんこんにちは。今回は第8回の続きです。アゼルバイジャンのIT事情(中編)。例によって本稿は外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見です。念のため。

行政IT化が行政・政府への信頼を醸成

第8回の話を読んで、賢明な読者各位はお分かりのことと思いますが、この国であんなことができているのは、ハード面でのITインフラ基盤が構築されている、ということもさることながら、全ての国民にIDが付番され、様々な個人情報がその番号によって一元的に引き出せる(紐付けされている)システムが出来上がっているからです。

ITは、行政の効率化と透明化にも大きく寄与します。「電子政府 e-government」です。

「行政のIT化」は、特に発展途上国においては、事務の効率化や透明化だけでなく、行政に対する市民の意識変革、端的に言えば「行政・政府への信頼」の醸成にとても大きな役割を果たします。

その実例として、今回と次回、2回に分けて、ここアゼルバイジャンにおける「電子政府:e-government」の取り組みについて紹介したいと思います。

(今回は写真が多いので紙幅が多くなりますが我慢してお付き合い下さい。すみません。)

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香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使
東京都出身。1980年東京大学法学部卒業後、厚生省入省。年金局年金課課長補佐、埼玉県生活福祉部老人福祉課長、厚生省大臣官房政策課企画官(高齢者介護対策本部事務局次長)、厚生労働省政策統括官(社会保障担当)・内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)併任、年金局長、雇用均等・児童家庭局長などを経て2016年6月辞職。2017年3月より現職。
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