年金時代

香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使

第17回 民主主義と法の支配~開発独裁と民主的統制~

みなさんこんにちは。

本稿は外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見を筆者個人の責任で書いているものです。内容についてのご意見・照会等は全て編集部経由で筆者個人にお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。

12月は日本大使館最大の年間行事のある重要な月

さて、12月です。もちろんアゼルバイジャンも12月です(笑)。

実は、各国大使館にとって12月はとても重要な月です。というのも、日本大使館最大の年間行事である「天皇陛下の誕生日祝賀レセプション」を開催する月だからです。

皆さんご案内のように今上陛下の誕生日は12月23日。各国それぞれの事情があるので日時は違いますが、だいたい11月後半から12月上旬までのどこかの日程で各国大使館はこのレセプションを開催します。

わが在アゼルバイジャン共和国日本国大使館は、12月5日にレセプションを開催しました。

今年は日本―アゼルバイジャン国交樹立25周年という記念すべき年でした。

せっかくの機会なので、今年一年いろいろ知恵を絞って(お金がないのでその分アタマで汗をかいて(笑))、両国の相互理解に資するよういろいろなイベントや仕掛けを実施しました。

その一つが、国交樹立25周年記念のロゴマークです。

今年行われた一連の文化広報行事(コンサート・フェスティバル・日本語弁論大会などなど)や広報誌・各種パンフレットでも用いて、大いに宣伝に努めましたし、レセプション当日も両陛下のご真影と一緒に会場で投影しました。

どうでしょう? 可愛らしくてなかなかいいでしょ(笑)。

で、そのレセプションの様子です。

昨年の301人を上回る在アゼルバイジャン日本大使館史上最大の370人超が来場。

アゼルバイジャン側主賓はアリエヴァ第一副大統領(大統領夫人)側近で最年少閣僚の一人であるジャバエフ教育大臣。彼はなんとその3時間前に突然徴税大臣に抜擢されたので、この主賓挨拶が徴税大臣としての初仕事ということになりました。(この徴税大臣更迭―大臣交代劇を巡る背景事情は回を改めてお話しします。)

大使館主催のナショナルデイレセプションでは、冒頭に両国国歌を演奏し、その後にホスト国大使、そして任国政府代表のスピーチを行う、というのが通例です。

各国のレセプションでは録音音源を流すことが多いのですが、日本は国立音楽アカデミー(Azerbaijan National Conservatory)の学長(とあるイベントでご一緒し仲良くなりました)にお願いして、アカデミー声楽科の学生にアカペラで斉唱してもらうことにしました。

 

コンセルバトーリアの学生。一月弱の練習でしたがとてもきれいな「君が代」でした。 〈クリックして再生〉

 

館員夫人のみなさま。あでやかな着物姿。

 

日本大使スピーチ(英語ですよ~)

 

スピーチ終わってほっとしたところ(笑)。新徴税大臣とは旧知の仲です。

 

場内の様子。皆さん鮨バーに列作ってます(笑)。奥には25周年記念のロゴが。

当日の様子は国営放送でもニュースで紹介されました。

●フェイスブックページへのリンク https://www.facebook.com/meherrem.letifov.9/videos/800076120203418/

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香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使
東京都出身。1980年東京大学法学部卒業後、厚生省入省。年金局年金課課長補佐、埼玉県生活福祉部老人福祉課長、厚生省大臣官房政策課企画官(高齢者介護対策本部事務局次長)、厚生労働省政策統括官(社会保障担当)・内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)併任、年金局長、雇用均等・児童家庭局長などを経て2016年6月辞職。2017年3月より現職。
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