年金時代

三宅 明彦(みやけ あきひこ)/社会保険労務士

特定保険料納付の終了と年金額の減額開始

平成30年3月末日で特定保険料の納付できる期間が終了しました。特定保険料の納付状況によっては、4月以降の年金額(6月入金分)から減額が開始されます。

そこで、今回は「特定保険料」とは何か、この取扱いができた経緯とともに制度の内容について振り返ってみたいと思います。

国民年金第3号被保険者の不整合記録問題

「特定保険料」ができた発端は、サラリーマンの妻の年金の切替え漏れが多発した問題にさかのぼります。「国民年金第3号被保険者不整合記録問題」と呼ばれていますが、簡単にいえば「夫婦間での年金記録に不整合記録があった」ことをいいます。

具体的には、夫(厚生年金加入:国民年金第2号被保険者)の被扶養配偶者である妻(国民年金第3号被保険者)が、夫が会社を退職して厚生年金の資格を喪失したにもかかわらず、国民年金第1号被保険者への種別変更(切替え)手続をしていなかったために第3号被保険者の記録のままになっている場合等をさします。

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三宅 明彦(みやけ あきひこ)/社会保険労務士
東京都社会保険労務士会所属。 金融機関等での豊富な年金相談経験をもつ。多数の年金セミナー・年金研修等の講師を務める。現在、東京都社会保険労務士会の年金講座講師。著書多数。『年金マニュアルシート』(社会保険研究所)は約50万部の大ヒット。マニュアルシート・シリーズの最新版『10年短縮年金マニュアルシート』も好評。
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