年金時代

香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使

第24回(番外編)「パーティ文化」の話 その2 挨拶編

みなさんこんにちは。
本稿は外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見を筆者個人の責任で書いているものです。内容についてのご意見・照会等は全て編集部経由で筆者個人にお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。

挨拶の作法:基本は握手

(前回の続きです。)

最初にちょっとご報告。
公邸の桜(ヤマザクラ系ではないかと思います)が咲きました。

ちょっと余談になりますが、外務省は赴任前に新任大使・総領事のための「公館長研修」というのをやってくれます。だいたい3日くらいかけてみっちりいろいろなことを教えてくれるのですが、実際大使として赴任して、教えてもらえてなかったと思う大きなことが2つありました。
一つは今回のテーマである「パーティの作法」、もう一つは「お悔やみ(Condolence)の作法」です。

職業外交官のみなさんだったら改めて教えてもらわなくてもこんなことはOJTで勉強して知っている、ということなのかもしれませんが、私の場合はそういうわけにはいかなかったので、実際着任して、この2つはどちらもどうしていいかわからないことが多くてとても苦労しました。
ちなみに「お悔やみの作法」の話は、これはこれで面白い(と言っては不謹慎ですが)ので後日詳しくお話しすることにして、今回はパーティ編のその2、「挨拶の作法」、要するに「握手とハグ」の話をいたします。

挨拶の基本はもちろん握手です。
握手の基本は、しっかり握るってことと、相手の顔(というか目)を見てにっこり笑ってしっかり挨拶すること、HelloでもNice to meet youでも How is your lifeでも何でもいいから一言言うこと。それだけです。
日本人は「お辞儀をする」というのが挨拶の基本スタイルなので、握手と同時に思わず頭を下げちゃう場合が多いんですが、あれって見ていてみっともないし、目をそらす感じになってあんまりいい印象になりません。
意識して相手の顔を見るようにするのがいいと思います。

しっかり握る、は本当にそうで、これ、冗談ではなく着任数か月後、右手の親指と人差し指の間にアザができて痛くなりました。私は左利きなのでテニスのせいじゃないはずで、何なんだろうと思っていろいろ考えてみたら、どうやら握手のしすぎ(笑)。
ほんとですよ。みんなほんとにしっかり力を込めて握ってきますから。

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香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使
東京都出身。1980年東京大学法学部卒業後、厚生省入省。年金局年金課課長補佐、埼玉県生活福祉部老人福祉課長、厚生省大臣官房政策課企画官(高齢者介護対策本部事務局次長)、厚生労働省政策統括官(社会保障担当)・内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)併任、年金局長、雇用均等・児童家庭局長などを経て2016年6月辞職。2017年3月より現職。著書に『教養としての社会保障』(東洋経済新報社)
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