年金時代

長沼 明(ながぬま・あきら)/浦和大学客員教授・前埼玉県志木市長

共済組合からの年金請求書はいつ頃届くのか?(長沼 明さん)

~本来支給の老齢厚生年金の請求は同時です~

被用者年金一元化前は、複数の実施機関からの年金を別々に繰り下げることが可能でした。たとえば、年金額の少ない日本年金機構から支給される、65歳からの本来支給の老齢厚生年金は繰り下げ、共済組合から支給される退職共済年金は、加給年金額も加算されるので、本来支給どおりの年齢である65歳から受給する、ということができました。

一元化後は、被用者年金については、繰り下げるのであれば、すべての年金を同時に繰り下げることになります。共済組合から支給される本来支給の老齢厚生年金・退職共済年金(経過的職域加算額)は65歳から受給し、日本年金機構から支給される老齢厚生年金は、繰下げ受給するために、ハガキ形式の年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)を返送しない、ということをしてもダメです。1号厚年についても、65歳から受給ということになります。

そんなトラブルを避けるために、今月は各実施機関から、いつ頃、本来支給の年金請求書が送付されてくるのかを調べてみました。

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長沼 明(ながぬま・あきら)/浦和大学客員教授・前埼玉県志木市長
地方公務員を中心に共済組合等の年金に関する第一人者。埼玉県志木市長を2期8年務め、市長在任中に日本年金機構設立委員会委員、社会保障審議会日本年金機構評価部会委員、日本年金機構のシンボルマークの選考委員を歴任。著書に『年金一元化で厚生年金と共済年金はどうなる?』(年金・福祉推進協議会)などがある。
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