年金時代

三宅 明彦(みやけ あきひこ)/社会保険労務士

国民年金保険料の猶予と免除、その後の追納について

今回は、過去10年以内の国民年金加入期間に学生納付猶予や保険料納付猶予や免除期間(全額・1/4・半額・3/4)がある場合に追納することについて、メリットとデメリットを説明します。

また、最後に外国人の社会保険被扶養者問題についてコラムを記しましたので、ぜひ、ご覧ください。

 1. 国民年金保険料が納付猶予になる対象者と所得基準

まず、国民年金保険料の納付猶予について、「対象者と所得基準」を説明します。

20歳以上50歳未満で、「本人及び配偶者」の前年所得(1月から6月までに申請する場合は前々年所得)が一定額以下の方が申請書を提出し、承認されると保険料の納付が猶予されます。

この保険料納付猶予の所得基準は「(扶養親族等の数+1)×35万円+22万円」になっています。よって、単身者の場合の給与収入の目安は年収122万円まで、夫婦のみの場合の給与収入の目安は年収157万円までが対象になります。

また、学生については、本人の所得が118万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等」以下の場合には、申請をすれば保険料納付が猶予されます(これを学生納付特例といいます)。よって、給与収入の目安は年収227万円までが対象になります。

なお、学生とは、大学(大学院)、短期大学、高等学校、高等専門学校、専修学校及び各種学校、一部の海外大学の日本分校に在学する方で夜間・定時制課程や通信課程も含まれますので、ほとんどの学生が対象となります。

そして、猶予された保険料については、10年以内であればさかのぼって納付することができますが、3年以上前の保険料には利子が加算されます。納付をした場合には保険料納付済期間になりますが、納付しなかった場合には合算対象期間(カラ期間)になります。

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三宅 明彦(みやけ あきひこ)/社会保険労務士
東京都社会保険労務士会所属。 金融機関等での豊富な年金相談経験をもつ。多数の年金セミナー・年金研修等の講師を務める。現在、東京都社会保険労務士会の年金講座講師。著書多数。『年金マニュアルシート』(社会保険研究所)は約50万部の大ヒット。マニュアルシート・シリーズの最新版『10年短縮年金マニュアルシート』も好評。
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