年金時代

香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使

第40回 去り行く世代から学ぶべきこと

本稿は外務省とも在アゼルバイジャン日本国大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見を筆者個人の責任で書いているものです。内容についてのご意見・照会等は全て編集部経由で筆者個人にお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。

みなさんあけましておめでとうございます。
昨年は明治維新(1868年)から150年の節目の年でした。そして今年は2019年、平成最後の年です。太平洋戦争の終結は1945年ですから、あれから73年以上の歳月が流れたことになります。
明治維新から日中戦争が(本格的に)始まった1937年(盧溝橋事件)までが69年、太平洋戦争が始まった1941年までが73年ですから、今や「戦後」は先の大戦を挟んで近現代日本の歴史の半分以上の長さとなったわけです。

厚労省の現役時代、年金と並んで、高齢者介護は私の役人としてのライフワークでした。
世界一の高齢社会となった日本、戦後第一世代である「団塊の世代」のことは何かと話題になりますが、今回は、あまり皆さんの議論の俎上に載ることのない団塊の世代のさらに前の世代、明治・大正時代に生まれた人たちのことについて、ちょっと思いを巡らしてみたいと思います。

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香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使
東京都出身。1980年東京大学法学部卒業後、厚生省入省。在フランスOECD事務局研究員、年金局年金課年金制度調整専門官、埼玉県生活福祉部老人福祉課長、厚生省大臣官房政策課企画官(高齢者介護対策本部事務局次長)、厚生労働省政策統括官(社会保障担当)・内閣官房内閣審議官(社会保障・税一体改革担当)併任、年金局長、雇用均等・児童家庭局長などを経て2016年6月辞職。2017年3月より現職。著書に『教養としての社会保障』(東洋経済新報社)
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