年金時代

稲田 耕平(いなだ こうへい)/特定社会保険労務士、稲田社労士事務所・東京管理協会代表

第3回 中小企業での取り組み例と健康経営アドバイザー

主に中小企業が健康経営に取り組んでいくためには、まずはどのようなことから始めればよいのでしょうか。今回は、健康経営に取り組むプロセスや関係者の役割、そして健康経営の実践について支援する専門家についてご紹介します。

*「健康経営」は、特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標です。

明日からできる健康経営の実践!

①中小企業が健康経営に取り組む5つのSTEP

中小企業が健康経営に取り組むプロセスについて、5つのSTEPに分けて解説します。本来、新プロジェクト等の新しい試みには、PDCAサイクルを回していくことが理想ですが、途中で頓挫してしまっては、誰も健康経営の恩恵を享受できません。そこで、「まずは実行すること」に意義があります。地道にコツコツと簡単なことから実行し、スモールチェンジの成果を早めに勝ち取っていくことが、健康経営の成功に結びつくことになります。

また、健康経営は「経営的な視点」で「戦略的に実行」することが不可欠です。いままでの福利厚生的な視点のみでは、単なる従業員のために健康づくりで完結してしまいます。「残業することがあたりまえ」「残業することが美徳」といった、これまで根づいている悪しき企業風土を変革し、従業員の健康度・生産性・創造性・モチベーションを向上させ、長期的な視点で企業の業績につなげていくことを忘れてはいけません。

図表1の5つのSTEPを参考に健康経営の実践に取り組んでみてください。

②健康経営実践のための各々の役割

次に、健康経営を実践するためには、経営者・管理職・従業員の立ち位置があり、その視点から健康経営をとらえ、役割を担っていくことが重要です。

図表2にそれぞれの役割を整理しました。お互いの役割を認識するとともに、立場を理解し連携して健康経営を進めていくことが大事になります。

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稲田 耕平(いなだ こうへい)/特定社会保険労務士、稲田社労士事務所・東京管理協会代表
健康経営アドバイザー制度の構築に関与し、「健康経営」を中小企業へ普及することをライフワークとしている。東京都社会保険労務士会 健康経営・働き方改革推進本部健康企業育成WG座長、東京商工会議所 健康経営アドバイザー制度支援WG社労士チームリーダーほか。
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