年金時代

香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使

第51回 「地方の自立」について考える

本稿は外務省とも在アゼルバイジャン日本国大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見を筆者個人の責任で書いているものです。内容についてのご意見・照会等は全て編集部経由で筆者個人にお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。

みなさんこんにちは。
まずは近況報告から。
ラマダン明けの6月19日、日本大使公邸で、5月1日に御即位された天皇陛下の御即位祝賀レセプションを開催しました。
例年、各国大使館が行う最大の公式レセプションは各国のナショナルディに行うレセプションです。日本のナショナルディは天皇陛下の御誕生日。イギリスも女王陛下の御誕生日。アメリカ合衆国は独立記念日、フランスはフランス革命記念日、ドイツは東西ドイツ統一記念日です。
上皇陛下の御誕生日は12月23日ですから平成時代の日本のナショナルディレセプションは原則12月でした。天皇陛下の誕生日は2月23日ですから令和のナショナルディレセプションは原則2月開催ということになります。というわけで令和最初の日本のナショナルディレセプションは年明けてからの開催、ということになります。
天皇陛下の御即位は30年ぶりの一大慶事です。5月に御即位祝賀のレセプションをやる、ということは、平たく言ってしまえば今年度はナショナルディレセプションを2回やるようなことになります。財政厳しい折、特別な予算措置がない中での開催です。とはいえ何せ30年に一度の御代替わり、海外メディアでも大きく取り上げられ、日本に対する関心も高まっている中での開催ですから日本への理解を高める絶好の機会です。大使館としては(それこそメンツにかけてでも)それにふさわしいレセプションにしないといけません。
館員一同いろいろ知恵を出し、工夫と努力をして、200名近いゲストが参加して無事、御即位祝賀レセプションを開催することができました。

当日の大使挨拶。後ろは政府を代表して祝辞を述べたババエフ環境・天然資源大臣。

 

 

大の仲良し、フランス大使とのツーショット。

 

まずはホッとしたところ。

で、もう一つ報告。
6月30日から7月10日まで、ユネスコの世界遺産委員会がここバクーで開催されました。日本でも大きく報道されたと思いますが、この委員会で、大阪府下の百舌鳥・古市古墳群の世界遺産としての登録が承認されました。
委員会には、フランスからユネスコ日本代表部の山田大使以下担当館員、日本から文化庁・環境省・外務省などの関係省庁職員、さらには大阪府から知事はじめ関係自治体の首長も来訪されましたし、別の案件で静岡県知事一行、加えて会議の分科会セッション等に参加する学術関係者の方々などもお見えになりましたから、会議期間中総勢30名を超える訪問者がありました。
委員会では全部で30以上の登録候補案件が審査されたので、案件のある国からは日本同様大人数の出張者があったそうです。そんなこんなで会議中、日本のみならず関係する各国大使館は大使以下みんな大忙しでした。

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香取 照幸(かとり てるゆき)/駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使
東京都出身。1980年東京大学法学部卒業後、厚生省入省。在フランスOECD事務局研究員、年金局年金課年金制度調整専門官、埼玉県生活福祉部老人福祉課長、厚生省大臣官房政策課企画官(高齢者介護対策本部事務局次長)、厚生労働省政策統括官(社会保障担当)・内閣官房内閣審議官(社会保障・税一体改革担当)併任、年金局長、雇用均等・児童家庭局長などを経て2016年6月辞職。2017年3月より現職。著書に『教養としての社会保障』(東洋経済新報社)
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