年金時代

長沼 明(ながぬま・あきら)/浦和大学客員教授・前埼玉県志木市長

令和2年度の年金額は、どうなるのか?

~財務省資料から、新年度年金額の決定メカニズムを直前学習!~

令和2年度の年金額が、1月24日(金)に正式に公表されます。新聞報道では、0.2%アップと伝えられていますが、実際はどうなるのでしょうか。たいへん気になるところです。

新年度の年金額を予測するということが本稿の目的ではありませんが、正式な公表を前に、年金額の決定される基本的なルールについて確認しておくことは、年金額決定のメカニズムを知ることであり、それなりに意義のあることと認識しています。

新聞報道で伝えられている0.2%アップ、というのはどこに根拠があるのか。財務省の資料等を参考に、新年度の年金額をシミュレーションしてみたいと思います。年金額決定のメカニズムがわかれば、基本指標から、こんなふうに試算できる、ということがわかるからです。

試算によれば、新年度の老齢基礎年金の満額は、781,700円(筆者執筆、令和2年1月6日時点現在)

果たして、そのとおりになるのかどうか?

基本指標の、仮置きした前提の数値は【図表1】のとおりです。

ここから、どう計算すると781,700円が導き出せるのか? 電卓を片手にお読みいただけると幸いです。

【図表1】 令和2年度の年金額の改定について-仮定のシミュレーション-

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長沼 明(ながぬま・あきら)/浦和大学客員教授・前埼玉県志木市長
地方公務員を中心に共済組合等の年金に関する第一人者。埼玉県志木市長を2期8年務め、市長在任中に日本年金機構設立委員会委員、社会保障審議会日本年金機構評価部会委員、日本年金機構のシンボルマークの選考委員を歴任。著書に『年金一元化で厚生年金と共済年金はどうなる?』(年金・福祉推進協議会)などがある。
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