年金時代

稲田 耕平(いなだ こうへい)/特定社会保険労務士、健康経営エキスパートアドバイザー

第1回 社労士と健康経営、これからの可能性

健康経営は、社会保険労務士がこれまで担ってきた長時間労働の是正や従業員の労働状況の適切な把握とも関わりが深く、加えて、従業員の健康づくりや職場の活性化といった、他の専門家との連携がカギを握る取り組みが含まれるなど、幅広い多様な役割が求められています。

そこで、本シリーズでは「健康経営における社労士の役割」について紹介していくとともに、「他職種との連携を含めた健康経営の基本的な考え方・進め方」について、各分野の専門家の方にリレー式で解説いただきます。

第1回目は、特定社会保険労務士で東京商工会議所の健康経営エキスパートアドバイザーの資格をもつ、稲田耕平さんです。

*「健康経営」は、特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標です。

連載スタートにあたって

令和2年3月2日に発表されました、2020年度の健康経営優良法人(中小規模法人部門)の認定数は4,723法人となっています。2018年度は775法人、2019年度は2,501法人がそれぞれ認定されていますので、まさにうなぎ登りの増加です。

この急激な増加状況は、健康経営を普及する者の立場から考えますと、うれしい悲鳴です。しかし、「とりあえず申請はしてみたが、本当に自社の経営課題の解決につながっているのか?」、「実際、取り組みを始めてみたものの、効果が不明」など、まだまだ健康経営の本質を理解しないでスタートしている企業が少なくありません。

そこで、ぜひとも活躍していただきたいのが社会保険労務士です。2020年は働き方改革の視点も踏まえ、「めざそう! 健康経営コンサルタント」と銘打って、今回から12回の連載をしていくこととなりました。社会保険労務士が経営者に健康経営のメリットをどのようにお伝えすればよいのか、どのように企業に関わっていかなければならないのか、また、他の専門家とどのように連携すればよいのかなど、これまでの連載以上に理解を深めていただくために、執筆者に産業医、中小企業診断士、栄養士の先生方にも加わっていただくことになりました。今回から全12回、お付き合いいただければ幸いです。

次ページ:いま話題の健康経営とは?

ここから先はログインしてご覧ください。

稲田 耕平(いなだ こうへい)/特定社会保険労務士、健康経営エキスパートアドバイザー
稲田社労士事務所代表、株式会社いなだコンサルティング代表取締役。健康経営アドバイザー制度の構築に関与し、「健康経営」を中小企業に普及することをライフワークとしている。東京都社会保険労務士会:働き方改革・健康経営特別委員会副委員長兼健康経営推進部会長、経済産業省委託事業:健康投資の見える化検討委員会委員ほか。
年金時代