年金時代

三宅 明彦(みやけ あきひこ)/社会保険労務士

年金制度改正後の在職老齢年金と繰上げ受給の事例

前回、本コーナーで「2020年改正で変わる想定年金相談事例」(2020年8月21日掲載)を掲載しました。この改正のなかで、繰下げ受給の上限年齢が75歳まで引き上げられることは、皆さんがご承知のことと思います。

一方、繰上げによる減額率についても見直され、現在の1月につき0.5%の減額率が0.4%に緩和されます。これは、年金財政上、繰下げによる増額率と数理的に中立となるよう見直されたものです。

人生が長くなり、年金額を増やすために長く働いて遅く年金をもらうことを推奨する政府の方針とは逆に、繰上げ受給者も増える可能性があると筆者は考えています。

今回は、改正によりデメリットが少なくなってきた繰上げ受給の事例をご紹介します。

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三宅 明彦(みやけ あきひこ)/社会保険労務士
東京都社会保険労務士会所属。 金融機関等での豊富な年金相談経験をもつ。多数の年金セミナー・年金研修等の講師を務める。現在、東京都社会保険労務士会の年金講座講師。著書多数。『年金マニュアルシート』(社会保険研究所)は約50万部の大ヒット。そのほか『10年短縮年金マニュアルシート』も好評。
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