年金時代

小野田理恵子(おのだりえこ)/小野田社労士・FPオフィス代表

第8回 “作るは怖いが役に立つ”キャッシュフロー表

「人生100年時代」を安心して暮らすヒントを、社労士でありFPでもある小野田理恵子氏が紹介します。小野田氏がふだん、中小企業等でのセカンドライフセミナーで講演している内容をWeb年金時代向けに再構成。連載第8回目は「キャッシュフロー表」の効能についてご紹介します。ご自身のライフプランの参考のほか、社労士の方には年金相談に役立つ情報提供になればと考えています。

現在から将来の家計を“見える化”

読者の皆様は、「キャッシュフロー表」をご存じでしょうか?

一言でいうと「未来家計簿」なのですが、キャッシュフロー表を作成すると、その家庭が今後予定しているさまざまな計画が実現可能か、途中で貯蓄残高が枯渇しないかなど、現在から将来までの家計の変化の様子を垣間見ることができます。

<図表1>は、あるサラリーマン世帯の比較的シンプルなキャッシュフロー表の例です。

(ここから先は、キャッシュフロー表をCF表と略させていただきます。)

実は大手企業での長時間にわたるセミナーでは、最後の1時間ほどを、参加者各自がこのCF表を作成する時間に当て、その結果を今後の対策や行動のきっかけとしてお持ち帰りいただく、という進行が多いです。

一方、中小企業では、2時間程度で完結するセミナーを希望されることが多く、「ライフプランの考え方」以外に、社会保険、雇用保険、税金等の制度解説をする必要もあるため、このコラムでご紹介してきたように、今後の収支をザックリと総額でとらえる方法をお伝えするにとどまり、CF表については、「こんな方法で、今後のお金の流れを“見える化”することができますよ!」と簡単にご案内している程度です。

そこで今回は、CF表の例をもとに、具体的にどんなことが見えてくるのか、またどのように役立つのかを見ていきたいと思います。また、第1回のコラムで先送りした「65歳までのライフプランの考え方」についても取り上げます。

続く<図表2>には、CF表作成のポイントや、<図表1>から読み取れることを書き込みました。

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小野田理恵子(おのだりえこ)/小野田社労士・FPオフィス代表
会計事務所で事務をとる傍ら、2003年に社労士資格を取得。開業社労士としての実務に携わるとともに、年金事務所で5年ほど相談員を経験。またFPとして、大手企業、労働組合、公的機関、各種団体等で、セカンドライフセミナーを中心としてさまざまなテーマでの講演を行っている。特定社会保険労務士、CFP®、高度年金・将来設計コンサルタント。
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