年金時代

小野田理恵子(おのだりえこ)/小野田社労士・FPオフィス代表

第10回 保障についての考え方

「人生100年時代」を安心して暮らすヒントを、社労士でありFPでもある小野田理恵子氏が紹介します。小野田氏がふだん、中小企業等でのセカンドライフセミナーで講演している内容をWeb年金時代向けに再構成。連載第10回は、保険の見直しのコツを教えていただきます。ご自身のライフプランの参考のほか、社労士の方には年金相談に役立つ情報提供になればと考えています。

「勧められるがままに入った保険」をあらためて点検しよう

冒頭からいきなりですが、クイズです!

「一般的に人生の3大資金と呼ばれるのは、住宅資金、教育資金、老後資金ですが、では、4番目に来るのは何でしょう?」

それは、意外かも知れませんが保障にかけるお金です。1ヵ月当たりの保険料や掛金の負担額はあまり大きくなくても、それが1年、5年、10年、20年…と積み上がっていくと、数百万円、場合によっては数千万円もの出費になるのです。そこで今回は、ライフプランに大きく影響する保障について考えていきたいと思います。

まず、私が担当する50代向けのセミナーで、保障についての話に入るときの導入部分を、以下にそのまま再現します。

「皆様の中で、“我が家は保険にも共済にも一切加入していない”という方はいらっしゃいますか?」
(⇒ゼロのことが多く、過去の数千人の参加者の中で手を挙げた方はほんの数人)

「全員が何らかの保険等に加入されているようですが、では皆様は、どんなきっかけで、あるいは何のために加入されたのでしょうか?」(⇒そう聞かれるとどうだったかなぁ…と心許ない反応)

実際に尋ねてみると「親戚や友人の紹介で」とか、「上司の関係者に勧誘されて」とか「保険屋さんに熱心に勧められて、プレゼントまでもらって断りづらくなり…」という声が聞かれ、内容まではあまり深く考えずに勧められるがままに加入した方も多い様子です。

「ここで改めて考えてみると、将来何か想定外のことが起こってしまったときに、お金が足りなくなるのが心配で、それをカバーするために入っておくのが保険や共済ではないでしょうか。その意味で、現在加入中の保険等の内容は、皆様のご家庭の現在の心配事と一致しているでしょうか? 掛けすぎになっていることはないでしょうか? あるいは心配な部分はないでしょうか? 今から保障についての考え方をご紹介しますので、今日のセミナーを現在の保障内容を点検するきっかけにしていただければと思います。」

こんな話をしてから本題に入っていくと、最初から関心を持って耳を傾けていただけます。

  • 1
  • 2

ここから先はログインしてご覧ください。

小野田理恵子(おのだりえこ)/小野田社労士・FPオフィス代表
会計事務所で事務をとる傍ら、2003年に社労士資格を取得。開業社労士としての実務に携わるとともに、年金事務所で5年ほど相談員を経験。またFPとして、大手企業、労働組合、公的機関、各種団体等で、セカンドライフセミナーを中心としてさまざまなテーマでの講演を行っている。特定社会保険労務士、CFP®、高度年金・将来設計コンサルタント。
年金時代