2021/02/16掲載
70歳までの就業機会の確保① ~個々のニーズに合わせた新しい働き方を~
労働分野の旬なテーマを取り上げて、実務の参考となる情報を提供する連載企画。第12回は今年4月1日に施行される改正高年齢者雇用安定法について、ドリームサポート社会保険労務士法人の小平陽子さんが解説します。
2021年4月1日から、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(高年齢者雇用安定法)の改正により、70歳までの就業機会の確保が、企業の努力義務として課せられることになりました。
働く意欲のある元気な高年齢者が、年齢に関わらず、持てる能力を十分に発揮して社会の中でいきいきと働き続けることができる環境を整備することを目的とし、個々のニーズを踏まえた多様な働き方の選択肢を、制度として整えることを、企業の努力義務としたものです。
ポイントは、「就業機会」の確保であって、必ずしも「雇用」することを求めているのではないという点です。また、70歳までの定年年齢の引き上げを求めるものではないという点にも、注意してください。
では、改正の内容を、具体的に見ていきましょう。