年金時代

小平 陽子(おだいら ようこ)ドリームサポート社会保険労務士法人/特定社会保険労務士

70歳までの就業機会の確保② ~シニアの活躍が日本の未来を救う~

労働分野の旬なテーマを取り上げて、実務の参考となる情報を提供する連載企画。第13回は今年4月1日に施行される改正高年齢者雇用安定法について、前回に引き続きドリームサポート社会保険労務士法人の小平陽子さんが解説します。

なぜ高年齢者の就業を求めるか

前回は、2021年4月に施行される「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(高年齢者雇用安定法)の改正により、新たな就業機会として、多様な働き方の選択肢を、制度として準備することの可能性について説明しました。

第12回 70歳までの就業機会の確保① ~個々のニーズに合わせた新しい働き方を~

ところで、制度さえ整えれば、高年齢者の活用はうまくいくのでしょうか。一番大切なのは意識の転換ではないかと考えます。

法改正の背景には、今後の就業者数の減少が大きく関わっています。第二次ベビーブームの1970年代前半に生まれた、いわゆる「団塊ジュニア」世代が65歳を迎える2040年頃には、60歳以上人口は4,000万人近くに上ると推計されており、およそ2.4人に1人が60歳以上となります。

総人口も減少していく中で、健康で働く意欲の高い元気な高年齢者には、少しでも社会の支え手側に回ってもらわなくてはなりません。どうしたら、シニア人材がいきいきと働くことができるか、本気で考え始める時期が来たといえるでしょう。

次ページ:企業も労働者も意識の転換を

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小平 陽子(おだいら ようこ)ドリームサポート社会保険労務士法人/特定社会保険労務士
大手食品会社、外資系アパレル会社の人事部門にて約10年間人事労務に、約5年間総務に従事。2016年ドリームサポート社会保険労務士法人入社。2018社会保険労務士登録。2019年特定社会保険労務士付記。現在は、ドリーム課パートナー係のメンバーとして、多数の顧問先企業を担当し、労務相談を中心に、社会保険手続き・給与計算等を幅広く行う。15年にわたり企業の総務・人事部門にて働いた経験を活かし、顧問先企業を「よい職場」にするための、成長戦略・長期的視野に立ったアドバイスに定評がある。
ドリームサポート社会保険労務士法人
東京都国分寺市を拠点に事業を展開し、上場企業を含む約300社の企業の労務管理顧問をしている実務家集団。
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