年金時代

勝島 一(かつしま はじめ)/コア・コム研究所㈱主席フェロー

第9回 労働者協同組合の退職金制度について

前回は労働者協同組合における短時間労働者について取り上げました。今回は退職金制度について考えたいと思います。

退職金制度は従業員の老後資金を確保する手段として多くの会社で実施されています。高齢化社会において従業員が安心して働くために、退職金制度は今後さらに重要な役割を担うものと考えます。このことは労働者協同組合においても同様です。

退職金制度は公的年金とは違い、会社独自の制度ですので、退職金額の計算方法や退職金を支払うための勤務年数などの条件は会社ごとに異なります。労働者協同組合においても、それぞれの組合にて退職金額の計算方法や退職金を支払うための勤務年数などの条件を検討することになります。

本稿では、退職金制度と労働者協同組合の基本原理の1つである「組合員が出資すること」を関連させることにより、退職金制度の充実と組合員の出資インセンティブ向上の可能性について考えてみたいと思います。

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勝島 一(かつしま はじめ)/コア・コム研究所㈱主席フェロー
年金数理人。日本アクチュアリー会正会員。 1990年東京大学卒業。信託銀行にて、厚生年金基金や確定給付企業年金などの企業年金に関する数理計算業務、年金数理人業務、数理システム開発業務に従事。その後、有限責任監査法人トーマツ(デロイト・トーマツ)にて、大手、中堅、中小企業に対する確定給付企業年金及び確定拠出年金の導入・変更の制度設計コンサルティング、退職給付会計に関する債務及び費用の計算・助言、IFRS導入支援、M&Aにおける年金デューデリジェンスを手がける。退職金・年金に関するセミナーも多数実施。2020年7月より現職。著書に『リストラするくらいなら給与を下げて退職金を増やしなさい』(共著、中央経済社、2021年)がある。
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