年金時代

「年収の壁」の誤解

社会保険労務士 丹治和人(たんじ・かずひと)

東京での17年間のサラリーマン生活を経て静岡で開業。一般的な社労士業務のほか、年金教室の講師、年金の講演、年金相談員としても活動中。

年末になると、パートで働く主婦が「年収103万円を超えてしまうから」と仕事を休むようになる、いわゆる「103万円の壁」ですが、平成30年から、この金額が150万円に変わりました。103万円以下は控除対象配偶者、103万円超150万円以下は、新たに「源泉控除対象配偶者」という名称になりましたが、夫の所得から38万円が控除されることに変わりはありません。本来、この種の話をする場合は、年収ではなく所得という言葉を使うべきかもしれませんが、会社へ提出する扶養控除等申告書の「配偶者の所得」欄にさえ年収を書いて出す人が多いので、本稿では、年収で進めてまいります。

 

年収112万円は、所得47万円

給与所得

47万円

【年収と所得】

給与の場合、年収から給与所得控除65万円を引いた金額を給与所得と言います。

※年収が一定額を超えると給与所得控除も増えます。

給与所得控除

65万円

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