年金時代

イベント 平成30年度年金シニアプランフォーラムが開催される

公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構は1月15日、平成30年度年金シニアプランフォーラムを開催した。今回のフォーラムでは、「これからの年金」をテーマに度山徹・厚生労働省大臣官房審議官(年金担当)、足利聖治・企業年金連合会常務理事、原佳奈子・一般社団法人企業年金・個人年金教育者協会副理事が講演を行った。

度山氏は、「人生100年時代を展望した年金制度改革の課題」をテーマとした講演を行い、将来が誰にとっても不確実であり、どうなるかわからないからこそ世代を超えて支え合う社会連帯が必要であるとの考えを示した。また、「社会経済は変化を続けるがゆえにその変化に対応して制度も改革を続けなければならず、制度の完成形や理想の制度はなく、年金制度改正に終わりはない」との年金観を述べた。高齢者数がピークとなる2040年の人口構造や社会保障給付費の将来見通しなどを説明し、今後は誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現に向けた取り組みを進めるとしている。特に、高齢期の雇用と年金をめぐる対応や、被用者保険の適用拡大を進めて多様な就労や社会参加の環境整備を行い、社会保障の担い手を増やすことが重要だとした。

足利氏は、「企業年金の動向と課題」と題した講演で、企業年金の沿革や昨今の情勢等を解説。企業年金は年金よりも一時金で受け取られていることが多い点を挙げ、公的年金の上乗せという観点から年金での受け取りを推進する必要性を指摘した。また、働き方改革による高齢期の就労拡大への対応や中小企業に対する企業年金制度の普及といった課題に取り組む必要があるとした。

原氏は、「老後に向けた個人の備えの新局面と今後の課題」と題した講演のなかで、高齢期の長期化や高齢者の就業拡大に対する年金制度の対応として自助努力の促進に注目。老後の資産形成を考える際には、まず公的年金を軸として年金リストの作成やリタイア後の収入と支出を試算すること、早い段階で長期に及ぶライフプランを考えることが重要だとした。

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