年金時代

2019年度の年金制度はこうなります!

2019年4月から年金制度はどう変わるか。『年金マニュアルシート』(発行:社会保険研究所)の著者である社会保険労務士の三宅明彦さんに変更のポイントをお聞きしました。

1.2019年度の年金額は?

年金額は昨年度から0.1%のプラス改定です

2019年度の年金額の改定は、物価変動率(1.0%)が名目手取り賃金変動率(0.6%)よりも高いため、新規裁定年金・既裁定年金ともに名目手取り賃金変動率(0.6%)を用います。
さらに、名目手取り賃金変動率(0.6%)にマクロ経済スライドによるスライド調整率(▲0.2%)と2018年度に繰り越されたマクロ経済スライドの未調整分(▲0.3%)が乗じられることになり、改定率は0.1%となります。

2.2019年度の支給開始年齢到達生年月日は?

2019年度の厚生年金の支給開始年齢は、男性が63歳・女性が61歳です

したがって、今年度は男性は昭和32年度生まれが新規受給対象者になりますが、昭和32年度生まれから63歳支給になるために今年度の新規受給者はいないことになります。
また、女性は昭和33年度生まれが新規受給対象者になりますので、今年度の新規受給者は61歳になります。

3.個人番号(マイナンバー)の取扱いは?

2019年6月以降、個人番号(マイナンバー)の地方公共団体等との情報連携が順次実施される予定です

実施後は、年金請求時の添付書類として現在省略ができる住民票の他、所得証明書・雇用保険被保険者証の添付も省略できることになる予定です。
また、戸籍謄本の省略はできませんので、注意が必要です。

4.「年金マニュアルシート」ではこう説明してます

 ①何年加入したら受けられる?

平成29年8月より老齢年金の受給資格期間が10年になっていますので、その受給資格の説明とともに、注意が必要となのは、遺族年金の受給資格期間でこちらは原則25年であることを掲載しています。

②いつからいくら受けられる?

国民年金と厚生年金に分けて、繰上げ・繰下げや厚生年金の支給開始年齢を表にしてわかりやすく見やすく掲載しています。
また、ねんきん定期便の見方の説明も掲載していますし、加給年金額と振替加算についてもマニュアルシートでバッチリご相談者様にご説明いただけます。

③働きながら受ける年金

厚生年金の在職老齢年金について、早見表を用いてわかりやすく説明しています。
60歳以降も継続勤務する方が多い中で、ここが一番相談が多い項目です。

④雇用保険との調整

厚生年金と雇用保険の基本手当との調整及び厚生年金と雇用保険の高年齢雇用継続給付との調整をわかりやすく完結にまとめています。

⑤60歳台前半の老齢厚生年金と繰上げの老齢基礎年金

繰上げ受給する場合の繰上げのしくみを図にしてわかりやすく説明しています。

⑥年金請求書〔事前送付用〕記入例

新しく変わった事前送付用の年金請求書について、書き方見本(記入項目の注釈付き)とともに手続先や添付書類について説明しています。なかなかわかりづらい年金請求書を記入する際に参考になる、との評判を頂いています。

⑦65歳時の請求手続と繰下げ受給

今後は、繰下げ受給をする方が見込まれることから、新たに65歳時の諸変更手続用の年金請求書(ハガキ)と繰下げ請求書を掲載し、それぞれの注意点についても説明しています。

⑧年金手帳と年金証書

年金手帳と年金証書の見本、年金コード及び「受取機関変更届」の書き方も掲載しています。

 

『年金マニュアルシート』は、年金のしくみを説明する際や年金の請求をする際に、たいへん役立つツールです。
社会保険労務士の方、金融機関の年金担当者の方、年金に関心のある皆様のご利用をお勧めします。
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三宅 明彦(みやけ あきひこ)/社会保険労務士

東京都社会保険労務士会所属。
金融機関等での豊富な年金相談経験をもつ。多数の年金セミナー・年金研修等の講師を務める。現在、東京都社会保険労務士会の年金講座講師。著書多数。『年金マニュアルシート』(社会保険研究所)は約50万部の大ヒット。

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