年金時代

公的年金 年金数理部会が平成29年度公的年金財政状況報告を取りまとめる

厚生労働省の社会保障審議会年金数理部会(部会長=菊池馨実・早稲田大学大学院法学研究科長)は3月28日、平成29年度の公的年金財政状況報告を取りまとめた。公的年金制度全体の単年度収支状況を見ると、保険料収入が37.3兆円、国庫・公経済負担が12.5兆円等となり、運用損益分を除いた単年度の収入総額は52.7兆円だった。支出は、年金給付費が52.0兆円となり、支出総額は52.4兆円だった。この結果、運用損益分を除いた単年度収支残は0.3兆円のプラスとなったが、解散厚生年金基金等徴収金という一時的要因を除くと1.3兆円のマイナスとなった。一方、運用損益は時価ベースで11.9兆円のプラスで、公的年金制度全体の時価ベースの年度末積立金は198.1兆円となった。

今回の報告書では初めて概要版を作成。図表を多用することで公的年金の概要や財政状況、財政検証・財政再計算結果との比較をわかりやすく示しているほか、報告書本体の図表も増やしている。委員からはこれらの工夫を評価する意見が出た一方、「概要版はこれでもまだ一般国民にとってボリュームが大きい」「来年は図表のビジュアルをさらにわかりやすくするべき」「概要版で使用している図表を報告書本体にも入れてみてはどうか」などの指摘があった。

報告書 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198528_00001.html
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