年金時代

雇用労働 2040年を展望し、就職氷河期世代に支援プラン

厚生労働省の「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」(本部長=根本匠・厚生労働大臣)は529日、現役世代が急減し、高齢者人口がピークを迎える2040年を見据えた改革案を取りまとめた。改革案は、①多様な就労・社会参加の環境整備、②健康寿命の延伸、③医療・福祉サービスの改革による生産性の向上、が3つの柱。多様な人材を労働市場に取り込み総就業者数を増加させるとともに、医療・福祉の現場をより少ない人手で担えるよう改革を促す。このうち①多様な就労・社会参加では、不安定就労や無業状態にある就職氷河期世代の活躍促進に着目し、就職氷河期世代活躍支援プランとして経済界・業界団体等を巻き込んだ支援策をまとめた。同省は、政府の骨太の方針に盛り込む方向で調整を進め、2020年度の予算要求に反映させる。

就職氷河期世代活躍支援プランでは、都道府県や市町村、経済団体、人手不足の業界団体等を巻き込み、就職氷河期世代を対象とした求人募集や就職面接会等への積極的な参加を呼びかける。一方で、短期間で安定就労につながる資格等を取得できる「短期資格等習得コース」(仮称)を創設し、人材ニーズの高い業界団体等(運輸・建設関係など)に委託して、訓練と職場体験等を組み合わせた正社員就職を支援する取り組みを展開する。このほか、就職氷河期世代に特化した求人の開拓や、特定求職者雇用開発助成金の要件見直しなどの施策を挙げた。

他方、健康寿命延伸プランでは、男女ともに健康寿命を75歳以上とすることをめざし、次世代を含めた健やかな生活習慣形成、疾病予防・重症化予防、介護予防・フレイル予防などの施策を提起。医療・福祉サービス改革プランでは、単位時間当たりのサービス提供の改善を図るため、AI、ICT等の実用化推進、データヘルス改革、タスクシフティングを担う人材育成などの施策をまとめた。

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