年金時代

【わが家のマネープラン】ミドルファミリーの家計の見直し大作戦

大学生やもうすぐ大学生になる子どものいる世帯にありがちな家計の落とし穴と見直しのポイントを、ファイナンシャルプランナーが伝授します。

落とし穴① 教育費のピークと住宅ローンの支払いが重なりピンチ!

人生の三大支出「教育」「住宅」「老後」のうち、教育と住宅の2つが重なる時期です。

あれこれ支払いに必死で自分たちの老後資金なんてためられない……と親は大変なのに、「わたし、大学生のうちに留学するから」とあたりまえのように言うわが子。「親の財布は打ち出の小づちじゃないのよ!」と言いたくなります。

落とし穴② 貸与型奨学金を目いっぱい借りている・借りようとしている

できるだけ多く借りたいと、借りることには一生懸命ですが、返すときのことをよく考えていない場合があります。

そもそも奨学金は、学生本人が借りて卒業後に返すもの。親がすべて手続してしまったために本人がよくわかっておらず、貸与型の奨学金を「もらえるもの」と勘違いしていることがあります。

見直しポイント① 子どもにとって幸せな選択肢を一緒に探そう

大学生活は、学費だけでなく交通費もかかり、下宿なら仕送りも必要です。予定外の支出は家計が大混乱するので、しっかりとした計画が欠かせません。

留学費用は地域や滞在方法によりますが、授業料+滞在費として200万~500万円程度です。この金額が家計にとって大変な支出であるという事実を子どもにも知ってもらうことが大事です。

「留学すればなんとかなる」「就活に失敗したら留学するか、大学院に行けばいい」と安易に考えてしまっている場合もあるので、何のための留学か、お金はどうするのかを家族で相談し、子どもの思いを明確にしていきましょう。

また、今後のライフプランについても語り合いながら、自分らしい幸せな人生の選択肢を子どもが選べるよう応援していきたいものです。

見直しポイント② 奨学金は制度を正しく理解する

日本学生支援機構の調査では、貸与型の奨学金を利用する学生や生徒は2.7人に1人。奨学金は学ぶ機会を与えてくれる制度ですが、貸与型の奨学金はあくまでも「借金」です。

4年間奨学金を借りて大学に通う場合(図表2参照)、毎月5万円、総額で240万円の貸与をうけられ、卒業後は15年間にわたって月々1万3,483円を返還します。

この程度なら返せるのでは? と思うかもしれませんが、若い夫婦が収入が少ないなかで、子どもの教育費に加えて自分たちの奨学金の返還があるのは想像以上に大変です。

延滞すれば個人信用情報機関に登録され、クレジットカードや住宅ローンが利用できず、ライフプランに支障をきたします。

そうならないためにも、奨学金申し込み時に親子で書類作成をしたり、学生にはピンとこないお金のやりくりを伝える機会をもち、子どもが夢に向かって意識高く奨学金を活用できるような工夫が大切です。

また、学業成績が悪くなると奨学金が停止される場合もあるので、アルバイトを頑張りすぎて単位を落としたなどとならないよう、借りたあとも大事です。

このコラムの執筆者

伊川美希(いかわ・みき)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー

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規格:A4・80頁
発行:2019年4月発刊
商品No:84407
定価:本体880円+税
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