年金時代

公的年金 年金積立金の2019年度運用実績はコロナの影響で▲5.20%だが、長期的には中期目標の利回りを確保

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人、宮園雅敬理事長)が7月3日に公表した2019年度業務概況書によると、2019年度の運用実績は収益率が▲5.20%、収益額が▲8兆2,831億円となることがわかった。収益率がマイナスになるのは、2015年度以来4年ぶり。第3四半期(2019年10月~12月)までは5.91%(9兆4,241億円)と堅調に収益を上げていたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、世界経済と企業収益の先行きに対する懸念から国内外の株式が大幅に下落し、第4四半期(2020年1月~3月)に▲10.71%(▲17兆7,072億円)まで落ち込んだのが響いた。ただ、2001年の市場運用開始以降の収益率は2.58%、収益額は累積57兆5,377億円、実質的な運用利回り(運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)は2.39%となり、厚生労働大臣が定めた中期目標において長期的に確保するとされた実質的な運用利回り1.7%は十分に超えている水準だ。

資産別に見ると、国内債券は▲0.36%(▲1,221億円)、国内株式は▲9.71%(▲3兆7,015億円)、外国債券は3.55%(1兆154億円)、外国株式は▲13.08%(▲5兆4,887億円)、短期資産は▲0.04%(▲34億円)、財投資は1.93%(172億円)だった。

年金時代