年金時代

公的年金 年金制度改正を周知するコンテンツ作成などについて審議―年金広報検討会

厚生労働省の年金広報検討会(座長=上田憲一郎・帝京大学経済学部経営学科教授)は7月27日、令和2年度における年金広報の取り組みなどについて審議した。今年5月に年金制度改正法が成立したことから、厚労省では改正法の目玉である被用者保険の適用拡大と受給開始時期の選択肢拡大についての広報に取り組むとし、特設サイトやリーフレット、動画などを作成する考えを示した。適用拡大については事業主と従業員向けの特設サイトとし、適用拡大した場合の事業主負担などをシミュレートできるようにする考えだ。また、個々人の年金を「見える化」するためのしくみとして、年金の見込額を試算できる年金アプリ(仮)の作成を検討している。年金アプリ(仮)では、利用者がアプリをインストールし、ねんきん定期便のQRコードを読み込めば、公的年金の見込額を簡易試算できるようにする。また、利用者の希望に応じて民間アプリと連携することで公的年金の見込額にほかの金融資産などを合わせることができるようにする予定だ。委員からはアプリである必要があるかどうかという指摘や、制度改正をポジティブに理解してもらうことが重要だとする意見が出た。

さらに、2014年に開設したマンガで年金のしくみや財政検証などについて解説するサイト「いっしょに検証!公的年金」のリニューアルについても検討を行う。現段階では、昨年8月に公表した2019年財政検証を踏まえた内容にするとともに、ストーリーを半分ほど作り替える考えだ。委員からはマンガのデザインなどについて時代に合った改定を求める声などがあった。

日本年金機構のホームページを今年9月にリニューアル

日本年金機構は、今年度における年金広報の取り組みとして、今年9月にホームページをリニューアルすることを委員会に報告した。ホームページを訪れた人が、求める情報に効率よくたどり着けるように対象者別やシーン別のメニューを設置し、情報を探しやすいレイアウトとする予定だ。また、スマートフォン対応も同時に実施する。PCの利用者は主に事業主だが、スマートフォンの利用者は被保険者や年金受給者などの個人が多いことから、個人がよく利用する情報を先頭に配置するとしている。

 

年金時代