年金時代

[企業年金]DB掛金設定の弾力化措置で意見募集

厚生労働省は10月21日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、確定給付企業年金(DB)の財政状況や企業の経営状況の悪化が見込まれることから、2008年のリーマンショック時の弾力化措置と同様の措置を講じることについて意見募集を開始した。2019年度決算に基づく財政検証や財政再計算の結果、掛金引き上げが必要となるが、経営状況の悪化により掛金を拠出することに支障があると見込まれる場合には、2021年4月1日~2022年3月31日の間、掛金(標準掛金・特別掛金・特例掛金)の引き上げを最大1年間猶予することとする。また、財政検証の結果、積立金が最低積立基準額を下回り、実施事業所の経営状況が悪化したことにより事業主が掛金を拠出することに支障があると見込まれる場合、掛金の追加拠出をする事業年度の初日が2021年4月1日~2022年3月31日にあれば、拠出額の範囲内において規約で定める額を追加拠出額とし、追加拠出を猶予することができることとする。

さらに、2020年3月31日~2022年3月31日を計算基準日として、継続基準に抵触した場合の財政計算については、解消すべき不足金から許容繰越不足金の全部または一部を差し引くことができる。今回の弾力化措置では、財政の健全性の確保や受給権保護の観点から、規約変更が必要となる。公布日は令和2年11月下旬、公布日施行とする予定だ。意見募集の締め切りは11月25日。

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