年金時代

[公的年金]年金広報検討会が小学生向け年金教育図書『年金のひみつ』を審議

厚生労働省の年金広報検討会(座長=上田憲一郎・帝京大学経済学部経営学科教授)は12月17日、小学生向けの年金教育図書『年金のひみつ』を制作することなどについて審議した。内閣府の調査などから若年層に対する年金教育が重要視されているため、厚労省では令和2年度末までに公的年金制度を楽しく学ぶための小学生向け年金教育教材を制作し、電子書籍として掲載することとしている。教材は、子ども向け学習漫画を多数手がけてきた学研プラスが担当し、同社で根強い人気を誇る「学研まんがでよくわかるシリーズ〇〇のひみつ」の一つとして『年金のひみつ』(仮称)を制作する。この日、委員からは電子書籍以外にも紙媒体でもこの教材を制作することや、障害をもつ子ども向けに音声読み上げ機能をつけることの提案があった。

このほか、個々人の年金の「見える化」のための取り組みとして、年金額の簡易試算ができるwebアプリについて厚労省から報告があった。このwebアプリは令和3年度前半に開発、運用実験を令和3年度後半に行い、実際の運用は令和4年4月を予定している。また、被用者保険の適用拡大の広報のために設置する特設サイトと接続して、わかりやすい年金情報の提供等を順次検討していく。

令和4年10月から実施される被用者保険の適用拡大について周知広報を行うため厚労省では、事業主向けと被用者向けにチラシとリーフレットを制作することにしているが、この日は検討中の見本が示され、委員からは「これらの制作物を使って社会保険労務士のような専門家が説明を行うことが前提なのかどうかで情報の示し方が変わってくる」、「このチラシやリーフレットを見た人を次はどの情報に誘導するのか考える必要がある」といった指摘があった。

年金時代