年金時代

[公的年金]GPIFの宮園理事長が年頭会見

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の宮園雅敬理事長は1月22日、年頭会見を行った。そのなかで、宮園理事長は、2020年度の市場環境について「国内株式と国外株式は9月と10月に足踏みしたものの、11月以降は上昇している。こうした環境のなかでボラタイズな市場の動きに適切に対応してきた。この先も市場環境に対して入念に注意を払いながら、長期的な観点で適切な運用に努めたい」と話した。

2020年度第2四半期の運用実績は、期間収益率が3.05%のプラス、期間収益額が4.9兆円のプラスとなり、市場運用を開始した2001年度以降の収益率は3.09%のプラス、収益額は74.9兆円のプラスとなった。宮園理事長は「市場価額のある資産に投資している以上、四半期ごとの振れはやむを得ず、きちんと受け止める必要があるが、これに一喜一憂することなく引き続き長期的に収益を積み上げる方向で努めたい」とした。なお、第3四半期の運用実績は2月5日に公表される予定だ。

宮園理事長は、GPIFが広範な資産を持つ資⾦規模の⼤きい投資家という意味の「ユニバーサル・オーナー」であるとともに100年を視野に⼊れた年⾦制度の⼀端を担う「超⻑期投資家」であることから、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の要素を考慮した「ESG投資」の重要性を強調。とりわけ気候変動は重要なテーマと認識しているとし、「すべての資産に降りかかってくるため、負の影響となりうるし、長期的には顕在化するリスクと考えている。長期投資家として正面から取り組まなくてはならない課題と自覚している」と述べた。

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