年金時代

令和3年度の年金制度はこうなります!

令和3年4月から年金制度はどう変わるのでしょう。『年金マニュアルシート』(発行:社会保険研究所)の著者としてもお馴染みの社会保険労務士の三宅明彦さんに令和3年度の年金制度についてご説明いただきました。

1.令和3年度の年金額は?

年金額は昨年度から0.1%のマイナス改定です

年金額の改定は、名目手取り賃金変動率がマイナスで、名目手取り賃金変動率が物価変動率を下回る場合には、年金を受給し始める際の年金額(新規裁定年金)、受給中の年金額(既裁定年金)ともに名目手取り賃金変動率を用いることが法律により定められています。

このため、令和3年度の年金額の改定は、新規裁定年金・既裁定年金ともに名目手取り賃金変動率(△0.1%)によって改定されます。

また、賃金や物価による改定率がマイナスの場合には、マクロ経済スライドによる調整は行わないこととされているため、令和3年度の年金額改定においては、マクロ経済スライドによる調整は行われません。なお、マクロ経済スライドの未調整分(△0.1%)は翌年度以降に繰り越されます。

2.令和3年度に支給開始年齢になる生年月日は?

令和3年度の厚生年金の支給開始年齢は、男性が63歳・女性が空白(令和4年度に62歳)です。

今年度は、男性は昭和33年度生まれが63歳になるので新規受給対象者になり、また、女性は昭和35年度生まれが62歳支給になるので新規受給対象者はおらず、空白期間になります。

3.行政手続きにおける押印廃止

令和2年12月25日以降、年金請求書をはじめ、提出書類の押印が原則不要となっています。

4.令和4年度に大きな改正が行われますので、その改正事項を掲載しています

① 繰上げ受給と繰下げ受給
② 在職老齢年金の緩和
③ 在職定時改定

5.「年金マニュアルシート」ではこう説明しています

① 何年加入したら受けられる?

平成29年8月より老齢年金の受給資格期間が10年になっていますので、その受給資格の説明とともに、注意が必要な遺族年金の受給資格期間が原則25年であることを掲載しています。

 

② 令和4年度からの改正事項

 

③ いつから受けられる?

国民年金と厚生年金に分けて、繰上げ・繰下げや厚生年金の支給開始年齢を表にしてわかりやすく見やすく掲載しています。
それと、令和元年10月から始まった「年金生活者支援給付金」の概要を掲載。
また、ねんきん定期便の見方の説明も掲載していますし、加給年金額と振替加算についてもバッチリ相談者にご説明いただけます。

 

④ 働きながら受ける年金

厚生年金の在職老齢年金について、早見表を用いてわかりやすく説明しています。
60歳以降も継続勤務する方が多い中で、一番相談が多い項目ですし、来年度からは調整額が47万円に緩和されます。

 

⑤ 雇用保険との調整

厚生年金と雇用保険の基本手当との調整及び厚生年金と雇用保険の高年齢雇用継続給付との調整をわかりやすく完結にまとめています。

 

⑥ 60歳台前半の老齢厚生年金と繰上げの老齢基礎年金

繰上げ受給する場合の繰上げのしくみを図にしてわかりやすく説明しています。

 

⑦ 年金請求書(事前送付用)記入例

新しく変わった事前送付用の年金請求書について、書き方見本(記入項目の注釈付き)とともに手続き先や添付書類について説明しています。
わかりづらい年金請求書を記入する際に参考になる、との評判を頂いています。

 

⑧ 65歳時の請求手続と繰下げ受給

今後は繰下げ受給をする方が増えてくることが見込まれることから、新たに65歳時の諸変更手続き用の年金請求書(ハガキ)と繰下げ請求書を掲載し、それぞれの注意点についても説明しています。

 

⑨ 年金手帳と年金証書

年金手帳と年金証書の見本、年金コード及び受取機関変更届の書き方までも掲載しています。見本は、実物を縮小したものですので、お客様が実際にお持ちになっているか等の確認をする際に役立ちます。

 


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