年金時代

[公的年金]中高生向けの年金学習教材について審議

厚生労働省の年金広報検討会(座長=上田憲一帝京大学経済学部経営学科教授)は6月7日、中学生や高校生に向けた年金のモデル授業を試験的に実施し、学習教材の開発につなげることや令和4年度からのモデル授業の全国展開を行うことなどを報告した。試験的なモデル授業は、中学校2年生と高校3年生を対象に行う予定で、教材には過去に作成したQuizKnockのYouTubeチャンネルに掲載している動画や、小学生向けの年金教育図書『年金のひみつ』を活用する。委員からは「モデル授業は参観日などに行い、親も巻き込んで年金教育の相乗効果をねらってはどうか」といった意見が出た。

個々人の年金の「見える化」のための取り組みとして、年金額の簡易試算ができるwebアプリについては、利用者がアプリにアクセスし、令和4年4月からねんきん定期便に記載されるQRコードを読み取って年金見込額を試算できるようにし、QRコードがなくても必要な項目を入力すれば試算できるようにする。年金額の試算はねんきんネットでも行えるが、ねんきんネットでは日本年金機構で管理している個人情報にアクセスするため、アクセスキーの発行やID・パスワードの設定などが必要になるのに対し、簡易試算webアプリでは数字を入力するだけで年金額の試算ができる計算機的なものとなる。委員からはねんきんネットとの差がわかるようにしたほうがいいという指摘があった。

2014年に開設したまんがで年金のしくみや財政検証などについて解説するサイト「いっしょに検証!公的年金」のリニューアルについては、まんがのコマ割りや構図、キャラクターの配置などを表すネームが示された。委員からは1頁で視認できる情報や文字の多さ、批判につながりかねない表現について指摘する意見があった。

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